Ayn Rand Says(アイン・ランド語録)

第1回 個人と文化  [06/25/2008]


Just as there is no such thing as a collective or racial mind, so there is no such thing as a collective or racial achievement. There are only individual minds and individual achievements----a culture is not the anonymous product of undifferentiated masses, but the sum of the intellectual achievements of individual men. (“Racism” in The Virtue of Selfishness)

(ひとつのまとまった集団的頭脳というものがあるとか、ひとつの人種的頭脳というものがあるなどということはありえない。同じく、ひとつのまとまった集団的業績とか、ひとつのまとまった人種的業績なども存在しない。存在するのは、個人の頭脳と個人の業績だけだ。文化というものは、区別のつかない集団の誰が作ったかわからないような生産物ではない。個々の個人の知的業績の総計が、文化である。)

★私たちは、ついつい「日本人は」とか「中国人は」とか「アメリカ人は」とか言います。「日本の衰退」などという字を雑誌の目次などに見ると、自分の人生まで衰退していくような不安にかられます。しかし、ほんとうは、日本人という、ひとつのまとまった実体など存在しないですね。日本人という属性を持った個人の集合体がいるだけです。まずは、自分の個人の人生に責任と愛を持つことですね。外国人を外国人ではなく、個人として見ることができないのでは、自分自身の個人の尊厳も、ほんとうは腑に落ちていないのでしょう