I've Got a Randian ! (ランディアン発見) |
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第1回 パトリス・ジュリアン『物語の主人公になる方法』(株式会社にじゅうに、2004,1890円) [7/1/2008]★フランス人中年男性が書いた自己啓発本です。あなたの人生は、あなたが書く物語である。作家はあなただ。でもって、あなたは、あなたが書く物語の主人公である。あなたは、あなたが生きたい物語の作家であり、主人公だ。今の人生が好きじゃないならば、あなたが読みたいあなたが主人公の物語を書きなさい。書いてイメージしたら、生きなさい。ちゃんと幸福な主人公をやりなさい、という内容の本です。 ★しょうもない罪の意識とか家族関係のトラウマとか、常識とか思い込みや呪縛があると、あなたが読んで面白い物語は書けないぞ、という趣旨の本です。あなた以外に、誰があなたという物語を書くの?さあ、書こう!という静かな気合が入った本です。「あなたがちゃんと主人公である、あなたによる物語を書く」方法が段階を追って書かれています。 (引用始め) たとえば人道的な活動に励む人たち、研究に没頭する科学者、あらゆる分野のボランティア-。わがままや利己主義とは対極にあるような彼らもまた、それが自分にとっての喜びだから、そうした活動に力を注ぐ。 マザーテレサのことを、彼女が生涯かけて救済に献身した人たちの存在なくして語れるだろうか?無抵抗主義を貫いたガンジーや、ノーベル賞受賞者たちは皆、個人的な夢や願いをすべて断念して、ひたすらその活動に打ち込んだのだろうか?有名無名を問わず、人類の発展のために力をつくした人たちに共通するのは、自分がほんとうにやりたいことに徹底して情熱を傾け、その夢を表現するためには、なんでもする覚悟でいたこと。(本書p.78) 言葉、身体、習慣、それらすべてがあなたの現実。あなたが自分の庭に花も木も何も植えなければ、そこにはただ雑草が生えてくるだけ。あなたが棚の上を掃除しなければ塵やほこりがたまるし、買い物に行かなければ冷蔵庫の中は空っぽになる。 あなたが自分の人生をどうしたいかのか決めなければ、何も起こらない---それだけのこと。人生とはすごく単純だ。あなたが動くか、動かないか、“あなた”次第。ほかの誰でもなく。あなたはあなたの現実に100%責任がある。 ここまでたどり着いたあなたは、きっともうわかっているはずだ。
“作者”はあなたであり、あなたが嫌な物語をあなたに押しつけることは、誰にもできないということを。物語があって、あなたはそれが好きじゃないのなら、変えてしまえばいい!問題は、あなたはどんな物語を書きたいのか、それを知ることだ。
この『物語の主人公になる方法』を読んで、一人娘のお嬢さん育ちの彼女が一念発起して、名古屋を出て、東京に行くことを決心しました。そのとき、彼女は30歳でした。今は、彼女は最高に充実した毎日を送っています。よかったね! で、私はこの本を読んでみました!なるほど!フランスでも、ランドの小説は翻訳されて読まれています。ひょっとして???私は、メイルでの「再会」を祝して、かつての私の教え子さんの方に『水源』を送りました。幸福な「再会」に感謝します。 ★問題なのは、「自分が主人公である、自分が読みたい物語を自分が書いて、生きよう」という欲望が前提としてないような人々が多いっぽいことですね。なんでだろう???自分の人生を大事に大切にしないっていう習慣は、どうやって生まれて根づいてしまうのだろう?? ≪前へ戻る |
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