アキラのランド節

フジモリです [01/05/2005]


フジモリです。明けましておめでとうございます。

フジモリです。通販で購入したダウンの白いコート着て歩いていたら、近所のガキに小さい声で「雪ダルマ・・・」と言われました。私の体型にダウンは、やっぱり駄目か・・・10年くらい前には「中国残留孤児」と言われたこともあったな。せめて、「大地の子」と言えよ!昭和史の悲劇をネタにすんな!

フジモリです。テレビで『冬のソナタ』完全版&日本語字幕版を視て、DVDで『猟奇的な彼女』を見ました。おかげで、すれ違う人たちがかわしている会話がみんな韓国語に聞こえてしまいます。と思ったら、携帯で話しながら歩いていた背の高いお兄さんの台詞が、ほんとに韓国語でした。カジマセヨ・・・誰かに逃げられたらしい。

フジモリです。某大都市銀行の役員の方を桃山学院大の経済学部が招聘して、講演をしていただくということで、その方の経歴なども記した案内のチラシがメイルボックスに入っていた。その方は私の母校の南山大学の経済学部出身でした。そのチラシに目をやりながら、京都大学出身の同僚と大阪大学出身の同僚が、「うわあ、たたき上げやねえ〜〜」と話していました・・・少し寂しかったです。

フジモリです。年末の、ある暖かな日の午後、ウォーキングをしました。自宅から瑞穂グラウンド(そういう場所が名古屋にはある)まで歩いたら、猫がすずめを食っている現場を目撃しました。反射的に、10年くらい前にワシントンDCの歩道で、リスがすずめを両手でしっかり持って頭からガブリと食って、すずめの頭が下半分だけになったのを真正面から見てしまったことを思い出しました。思わず「ギャア〜〜!!!」と叫んでしまいました。ああ・・・この世界の生存競争よ。私も誰かを食っているし、誰かに食われている。

フジモリです。雪の大晦日に年賀状を書きました。郵便局に出しに行った夕暮れ、「年越しそば」の看板に引かれて入ったうどん屋で、カレーうどん食いました。それから、近くの書店で『平成十七年神宮館九星本暦』を購入し、ついでに2004年最後の立ち読みをしました。やっぱり『水源』も『肩をすくめるアトラス』も置いてありませんでした。ずっと置いてありません。永遠に置かないつもりでしょうか?いい加減にしろよ、名古屋の三洋堂書店!!あ、すみません。置いていただけないでしょうか・・・・なんでしたら、それぞれ数冊持ってまいりますが・・・

フジモリです。元旦の朝に、私の長年の御用達衣類通販会社「ランズエンド」の各国のウエッブサイトを観て回りました。各国と言うのは、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、アイルランドのこと。グローバリズムたって、まだまだこの程度です。ロシアやトルコやスペインやブラジルや南アフリカ共和国や中国に台湾や韓国やモンゴルに、ランズエンドはいつ進出するのでしょうか?検索していますと、国によって「売れ線」というものが違っていまして、面白いです。だけど、元旦早々頭にきたなあ。年末に購入した8900円のフランネルのオーバーシャツが、元旦には4900円に値下げしていた。くそ!

フジモリです。1月2日は、またウォーキングしました。一時期、スポーツジムの会員になっていたこともあったのですが、ああいう場の空気には、どうにもなじめませんでした。黙々と一心不乱にマシンの上で走っていたり、エアロバイク漕いでいたり、ややこしい機械で大股開きのストレッチやっていたり、健康的というより退廃的。やはり町中をほっつき歩くことにしました。「ああ、ここのリサイクル・ショップつぶれたかあ。決め手がなかったもんなあ・・・」とか「桶屋?まだそういう商売が成り立つのか・・・」とか「メロンパンだけ焼いて売っている店があるのか・・・」とか、発見が多くて、つい立ち止まってしまいます。高級住宅街の中に、あのトヨタ、つまり豊田自動車の創立者一族らしき方の邸宅があったんで、背伸びしながらじろじろ眺めていたら、門のところで警備していた警官かガードマンらしき人物ににらまれました。

フジモリです。1月3日の夜は、新年特別番組のうち、『細木数子スペシャル』とNHKの『大化の改新』と『ナニワ金融道』のどれを視るか、迷いました。結局は、『ナニワ金融道』2時間半を全部視ました。やはり問題はカネですね。ドラマは、前よりも苛烈にリアルになりました。感傷性が消えて、原作のコミックの空気=ドストエフスキーの『罪と罰』の空気に近くなっていた〔原作者の青木雄二さん、亡くなったよね・・・合掌〕。アムウェイを思わせるマルチ商法を真っ向から批判したり、警察の腐敗をもろ描いたり、簡単に借りられる大手サラ金会社をマチ金より悪質なものとして風刺したり。今の民放テレビの番組スポンサーって、大手のサラ金会社ばかりなのに、いいんかい?ちなみに、うちの学長の好きなギャグは、「こんな委員会でいいんかい?」です。

ひょっとしたら、もうすぐどこかの勢力の利益のために、「日本の」「民族資本の」サラ金会社潰しでも始まるのかもしれないね。外資が乗り出すのかな?サラ金のコマーシャルばかりなのに、サラ金批判のドラマとは・・・何かあるのかもしれないね。

しかし、女性がもてなさそうな男性に近寄って仲良くなってデタラメに高額な商品を、ローンを組ませて買わせて逃げるという「恋愛商法」という詐欺があるとは、不覚ながら知らなかった。女もそこまで落ちたのか。そういえば、うちの大学では新入生オリエンテイションに「ハンサムな男性や綺麗な女性が英会話や化粧品のセットを売りつけ、高額なローンを組ませる詐欺商法に気をつけましょう〜ビデオ」を見せているな。

私も若い頃、「記憶力が良くなり速読ができるようになるセット」とかいうのを、ローンで買ったことがあるな・・・あのセット、どこに行ったのか? 高かったぞ。小学生の頃には、学習雑誌に広告が載っていたナントカベルトというもの(それを頭に巻いて眠ると記憶力が増大するとかで)を買ってもらいたくて、親にねだったら、「もう少しましなことは考えられないのか?」と言われて却下されたな。で、無理やり学習塾に通わされたが、漫画家になるつもりだった私は、いつもさぼって『少年』とか『りぼん』とか『少女クラブ』とか『少年サンデー』とか『マーガレット』とか『少女フレンド』とか読んで、わら半紙に「原稿」を描いていたな。ときどき漫画家になった自分へのインタヴュー記事を書いていたな。昭和30年代は、10円でわら半紙(わらばんし、と読む)いっぱい買えたんだ。何の話か?

ともあれ、『ナニワ金融道』から教えられることは多い。このコミックは、高校生の必読図書とか課題図書にすべきではないでしょうか?森鴎外の『舞姫』とか、夏目漱石の『こころ』とか太宰治の『走れメロス』より、よほど人間と社会について教えてくれるよ。

フジモリです。「ヒロシ」をするつもりでしたが、少しだけ「青木さやか」もやってみました。お正月は空しくも平和に過ぎました。みなさま、2005年もよろしくお願いいたします。