アキラのランド節

ロシアから帰ったら、すぐ9月になった。どうしよう。 [09/01/2006]


8月29日に無事にロシア旅行から帰ってきました。今回行ったのは、サンクトペテルブルグとスズダリとモスクワでした。今回のは、アイン・ラントど関係なく、もう純然たる観光旅行でした。2005年アイン・ランド生誕100年記念墓参ニューヨークゼミ旅行参加者のA画伯と、A画伯のお弟子さん3人の女性と、A画伯のお友だちの女性と、桃山学院大学社会人聴講生の女性と、夫と私の計8名のツアーでした。そのうち5名の方々が60代でしたが、みなさん異常にお元気で快活で上機嫌でタフで、しかしあくまでも上品であらせられました。大いに歩き大いに食べて感激しつつ、楽しく過ごしてまいりました。

帰りのモスクワの空港で、サンクトペテルブルグ帰りの武部自民党幹事長がSPと秘書の一団に囲まれて歩いていました。A画伯は、「いや〜〜センセイ、お久しぶりです〜〜!」と武部幹事長に話しかけ、武部幹事長は「おお〜〜」と明るく気さくに応じ、おふたりは和やかに握手。A画伯と画伯のお弟子さんとお友だちは、武部幹事長と記念写真を何枚も撮っておられました。ちなみに、A画伯と武部幹事長は初対面です。

「日本をもっと駄目にしやがった小泉政権の奴が何をしにロシアに来たんじゃ」とか、「もしもA画伯がテロリストだったら、どうするんじゃ?頼りないSPじゃ。平和ボケじゃ」と、猜疑と不信の目を光らせる私とはうらはらに、A画伯とA画伯のお弟子さん3人とA画伯のお友だちは、武部幹事長のことを、「実物の方がずっと若々しいんじゃない〜〜?いい方じゃない〜〜??」と、にこやかにゲート前で話し合っておられました。

今回は、ロシアの話がメインではないのですが、少しだけロシアのこと書きますね。

みなさん、やっぱりロシアはいいですよ(外国人観光客としてみれば、ということですよ。大多数のロシア人にとっては、きつそうだ、やはり・・・)。サンクトペテルブルグはいいですよ。スズダリはいいですよ。夏のロシアは白夜ですから、やっと9時ぐらいが日没です。スズダリの地平線に沈む夕陽と夕焼けの風景は、生涯忘れられません。なんと反対側の東の空には、虹がかかっていました。ななかまどの並木のはるか向こうにの空高くに、夕陽(&夕焼け)と地平線と虹を一時に見るなんて、小林旭さんとチ・ジニさんとハワード・ロークの3人が同時に出現したような幸福ではないですか!

スズダリってのは、モスクワから南に向かって自動車で4時間ぐらいかかる(渋滞だったんで私たちは、なんと6時間以上かかった)内陸部にある世界遺産にも登録されている中世の町の景観がそのまんま残っている歴史保存地区です。ロシア正教の古い教会や修道院がいっぱい残る、それはそれは美しい村です。宿泊所は女子修道院敷地内の山荘でした。おとぎ話の世界に入り込んだようなロマンチックでメルヘンチックな趣でした!山荘のベッドに横たわれば、気分は「白雪姫」でした。ハイホーハイホー♪と7人の小人(こびと)の真似もしました(しゃれにならん。私がやると、そのまんまだ)。

食べ物は、もれなく美味で、女性も男性も美形です。ほんと。みんなバレリーナみたい。風景も美しいです。トイレも大丈夫です。が、使用した紙は流さずに、ゴミ箱に捨てるのがロシアの習慣です。便器に流すと便器が詰まります。「旅の仲間」の中には、ロシアはトイレ事情が悪いと聞いたから、トイレットペーパー2巻きを持参したという方もおられましたが、ちゃんと紙はあります!お尻にさえも配慮を忘れない優しい私は、ウォッシュレットのない場所では、トイレに流せる赤ちゃん用お尻拭き(ムーニーちゃん?)を愛用しておりますので、旅にはそれを2パック持参するのが常でありますが。みなさん、お試しあれ。大変いいです。

はっきり言って、ロシアでも、モスクワは行っても行かなくても、どっちでもいいです。なにゆえか、ロシアの首都には、ロシアには珍しく愛想も愛嬌もないブスが比較的多いです。私たちが泊まったCongress Iris Hotelというところは、特に、心も顔もマナーもブスの集結場でした。みなさん、このホテルだけは宿泊しないほうがいいです。理由は、いろいろあるのですが、とりあえず、モスクワ行きを計画なさっている方に、心より警告しておきます。はい。

「外国人にドルやユーロで支払わせるな、ここはロシアなんだから、みなルーブルで支払わせよ」というクレムリンの通達と同じく、ブス首都集結条例でも施行されたかもしれません。ひょっとしたら、首都英語禁止条例も施行されているのかもしれません。いまどき、4つ星ホテルのフロントのお姉ちゃんやお兄ちゃんが英語できないなんて、そうとしか思えませんね〜〜雀が丘(という見晴らしのいい場所がモスクワにはある)のみやげ物屋の露天商のお兄さんの英語の方が、立派でしたわ。

ともあれ、少々贅沢なお気楽な観光旅行でありました。だから、罪の意識にかられまして、帰ってからは、粗食に勤め、まだ1行も書いていない論文のために、ひたすら資料を読みまくっております。やっぱり、少々贅沢な海外観光旅行よりも、居間の古いソファに寝っころがって本を読んでいるほうが、あたいの細胞が喜んでいるなと自覚できるのは、私が根っからのプロレタリアート(おお懐かしき言葉!)の貧乏教師だからでありましょう。

サンクトペテルブルグに関しては、私は、これからも何度も行くことになるでしょう。ニューヨークとサンクトペテルブルグは、やっぱり似ています。自宅のある名古屋と桃山学院大学がある大阪府和泉市も私の町だけど、うまいピロシキにぱくつき、ボルシチ(赤カブのスープ)や壺焼きを味わい、クワス(黒ビールに似た感じのロシアの清涼飲料水)をグビグビ飲みながら、ニューヨークとサンクトペテルブルグも私の町だわんと、勝手に決めた私。

おかげで、春学期に少し痩せたと喜んでいたのに、また太りました。脂肪は運動しなくても、歩かなくても、走らなくても、振動させるだけで減るそうです。1日1分乗って振動させれば減量できるという「こりゃタマラン」という名称の19800円の機械を「不思議研究所」ってところに注文しました。早く届け。やっぱり私は馬鹿です。アタマに巻いて眠れば、記憶力が増進するというベルトを買おうとしたガキの頃の安易に走る根性が、50歳過ぎても治らない。

ところで、このツアーの企画を相談するために、今年の4月に関西に出張ついでに大阪にいらした某旅行会社の社員の方にお会いしてお話をしたときに、この方がこう話しておられました。この方は30代後半ぐらいの男性で、大学ではソ連経済を専攻していらしたとか(あれ?ならば40代かも)。

「女性はいいんですよ。たくましいんですよ。個人旅行でトラブルが起きても、ご自分でナントカして、帰ってきてから弊社に苦情をおっしゃるんで。問題は、男なんです。日本の男は駄目です。自分でナントカ対処するってことができなくて、すぐに僕の携帯に電話してくるんです。すぐに簡単にパニックになるんです。今、ナントカという空港にいるんだけど、両替所はどこにあるのか?って、国際携帯電話で訊いてくるんですよ。案内板を見ればいいことじゃないですか。右を行けばいいのか、左を行けばいいのか、それだけでも教えてくれって言うんです。異常でしょう?でも、よくあるタイプなんですよ。ええ、そうです、学校の先生です。フジモリさん、よくおわかりになりますね。自信だけはあるのですが、実際に事が起きると対処できないんです。ああ、そうですか〜男の教師に多いタイプなんですか、なるほど・・・しかし、ならば、個人旅行なんかしなきゃいいんですよ。団体になると、もっと日本の男は駄目です。酒癖が悪くて、マナーが悪くて、レストランなんかで恥ずかしいです。国辱ものです。あげくのはてには、ロシアには二度と来たくないって言うんです。サーヴィスが悪いって言うんです。何を期待しているのでしょうか、ロシアで?いったい日本はどうなるんでしょうね。もう・・・」

だいたいが傾向として(というか、これがglobal standardだと思うけど)、ロシア人はアバウトで、現地の旅行会社もアバウトだ。そういえば、去年9月に私がモスクワの空港に降りたとき、出迎えを予約していたガイドと車は来なかった。しかたないから、私と夫は白タクに乗って、別の場所にある国内線用空港に行って、サンクトペテルブルグ行きの飛行機に乗り換えた。こういう具合に、予約していたのに迎えが来ないというようなことはロシアでは、まま起きる。しかし、女性の場合は、だいたいが、ブツクサ言いながらも、テキトーに対処する。ところが、男性だと、おとなしく延々と永遠に来ない出迎えを待っていて、乗り換えの飛行機に間に合わなくなる。で、どうしましょう〜〜と日本の旅行会社の担当者の携帯電話に電話してくるんだそうだ。よく、あんな小汚い空港で、数時間も待っていられるよな・・・

この話をうかがったとき、いくら昨今の日本人男性といえども、そこまで依存心が強いかなあ?そこまで間が抜けているかなあ?・・・と私はいぶかしんだが、今回のロシア(純然たる)観光旅行を経験して、なるほどな・・・と思った。

焼酎のiichikoのCMのせいか、NHKの世界遺産紹介番組のせいか、サミット効果か知らないが、今年はやたら日本人観光客が多かった(台湾からの観光客も、やたら多かったが)。ロシアは物価が高いし、外国人向け価格もあるしで、どうしても旅費は割高になる。だから、日本人観光客はだいたいが中高年。というより、はっきり言って、いかにも悠々自適の金融資産もってます〜〜みたいな定年後、引退後という感じのオッサンと、その奥方。奥方は、過剰におしゃれして厚化粧。そのジャケットでは、エコノミー・クラスの席では皺くちゃになりまっせ〜

どこの旅行会社のツアーかしらんが、20人以上の団体さんの男性客は、飛行機に乗って座席についたかつかないかのあたりから、添乗員さんがどこの座席にいるのかと確かめたがる。ロシアへの入国書記入も、いちいち添乗員さんに質問しに行く。自分で考えろ。自分でちゃんと書類を読め。そのくせ、そのオッサンたちはトイレ前やチェックイン・カウンター前なんかで集まると、しょうもない軽口たたきあって文字通り軽薄に騒いでいる。なのに、キャビン・アテンダントに何か頼んで、してもらっても簡単な礼すら言わない。甘ったれていて、臆病で、そのくせ横柄で傲慢で、無駄口たたきで、うるさいったらない。躾の悪い不細工なガキか、てめーら。

(ところで、JALのロシア線のエコノミー・クラスのCAは、global standardです。アメリカのエアライン並みに中高年ぞろい。絶対に私より年上らしき人もいましたよ。私が、暇つぶしにロシア語アルファベットを書く練習していたら、「お勉強ですか〜〜?おエライですわね〜〜」と褒めてくださった。茶色に染めた髪の生え際が2センチほど白かった人もいた。どうみてもCAには見えないような、そのへんのオバハンみたいな風情の人もいた。感動した。若くもなく容姿端麗でもないどころか、容姿に大幅手抜きの日航スチュワーデスさんなんて、実に楽しいではないですか!なぜか、ANAの靴クリームが通路に落ちていた・・・不可解)

話をもとに戻します。私に敬老精神が欠如していることを、時に学生は責めるが、年取っているからエライわけではないでしょーが。今回の旅行だって、参加する予定で参加できなかった女性もいたんだぞ。その女性に介護されている老人が、「あ、嫁が海外旅行に行くらしい!」と察知して、わざと具合を悪くして、ロシア行きを阻止したんだ。いやな老人だよね〜〜呆けてるくせに、こういうことだけは鋭いんだから。こんな奴のどこがエライ?嫁がロシアに行くのを静かに見送って、息を引き取ったら、いかほどか家族中から感謝されたことか。盆と正月がいっしょに来たような解放を家族にもたらしたろうに。

あいつらの世代って、護送船団方式の甘えた日本にどっぷりつかってきた連中でっせ。アメリカの配下にある電通に支配された民放と大新聞に、とりかえしがつかないほど長年汚染洗脳されまくった連中でっせ。アメリカにくっついているしか日本の生きる道はなくて、日本がアメリカの51番目(メキシコ、フィリピンの次に53番目かも)の州になってもいいと思っている連中でっせ。あんたら、英語が公用語になっていいの?私たちは、日本語によって、私たちの脳と心を守ってんだよ。日本語が最後の砦だぞ。あんたら、ほんとうの奴隷状態って知ってるの?植民地人の状態ってわかってんの?アメリカ人になると、あんたらの不細工さはもっと際立ちまっせ。「アメリカ人の女」は、日本の女みたいに我慢しないぞ〜〜金持ってくるだけじゃすまないぞ〜〜

ここらあたりの罵詈雑言(ばりぞうごん)の資料的背景は、森田実氏と副島隆彦氏の対談集『アメリカに食い尽くされる日本』(日本文芸社2006年1400円&tax)であります。是非、お読みください。ついつい細かな目先の現象にとらえられがちで、大柄に、帝国アメリカと属国日本の関係と、現代日本の政情について把握できていない方には、特にお薦めいたします。いまだに新聞報道を真に受けて、テレビなんかで長時間を浪費させてしまう方々には、特に特にお薦めいたします。

いや〜〜日本のテレビも新聞も見ない旅行から帰ってみると、ほんとに、日本のテレビとか一般的雑誌とか新聞とかどうでもいいことばっかり扱っているってことが、あらためてわかるよね〜〜だから、ロシアから帰ってからは、NHK以外、全然テレビ見ない。醜いもん。うるさいもん。角膜が汚れるわ。中耳炎になるわ。せっかく、ロシアの美しい風景を眼に焼きつけてきたのに。チャイコフスキーの『白鳥の湖』全3幕聴いて観てきたのに。

ついでに、あいつらは、日本の若い子たちが徴兵されてアメリカ軍の代理=補助兵として中東の砂漠や台湾沖の海で虐殺されてもいい、自国民があんまり戦争で死ぬと国内がうるさいから、日本人(アメリカ人の本音では日本人は「銃が撃てるサル」らしいよ)に戦わせて、属国日本から金ばかりでなく血も搾り取ろうと思っているのが当然のアメリカのglobal standardの冷酷さを直視せずに、自分だけは無意味でも長々と生きながらえていたいと思っている連中でっせ。

残酷で幼稚で依存心が強くて、寄らば大樹の陰で、集団主義で、視野狭窄で、脳萎縮で、口内炎で、水虫で、痔で、排他的で、内弁慶で、性差別的で、ゲイ差別的で、簡単な料理もしなくて、トイレ掃除もしなくて、「ありがとう」も言わなくて、そのくせ早朝にウォーキングして日本の朝の風景を汚しながら、血圧と万歩計の数字だけ気にして、年金の計算ばかりしている連中でっせ。

憲法第9条改正して、日本を「普通の国」にして、核武装も辞さずと言うならば、徴兵制度を復活させて若い子を鍛えろと言い出すのならば、お前が率先して徴兵されろよ。戦場に行けよ。トイレ用の穴を掘って、腐乱死体を処理しろよ。無事帰国しても、劣化ウラン弾の後遺症で死ぬまで苦しめよ。

ただし、戦場の現実など知らない国民は同情しないよ。ベトナム戦争の帰還兵に対するアメリカ市民の冷遇みたいなもんよ。ましてや、日本政府なんか帰還兵に何の特典も与えないぞ(まだ、このあたりは、アメリカの政府の方がましかもしれん)。帰還兵だから、傷痍軍人だからといって、税金免除なんかしないぞ。国家なんかやらずぶったくりの税金泥棒だからね、国民が政府の援助を必要とする極限状況のときには必ず国民を遺棄するんだからね。日本政府には、日本の軍隊には、満州開拓民遺棄という立派な前科があるからね。

み〜〜んな自業自得だよ。自分の眼と心で、しっかり物事を見つめてこなかったツケだよ〜〜軽薄に小利口に要領よく立ち回ることしか覚えてこなかったツケだよ〜〜

まあ、日本史始まって以来、外国の真似ばかりの後進の島国だったから、「万年学生根性=先生のお気に入り症候群teacher’s pet syndrome」が持病なのは、しかたないけど、でも、もうやはり、自分の進む道は自分で決めないと行けないんだよね。最後の最後の決定は、霊能者に尋ねてもさあ・・・(って誰のことよ・・・はい、それは私です)。

ここらあたりの罵詈雑言の資料的背景は、中山治氏著『誇りを持って戦争から逃げろ!』(ちくま新書2006年720円&tax)であります。この本は、私が2006年に読んだ本の中でも出色です(so far今までのところ)。是非ともお読みください。いえ、絶対にお読みいただきたい!!あの『ジャパン・ハンドラーズ』(日本文芸社2005年1575円)の著者の中田安彦氏が、この本について紹介していらしたので、読むことができた。中田さん、ありがとうございます。謝謝。良書紹介熱烈歓迎極度刺激受信一気読了!

私の勤務先でも、10年後は職場にはいない連中が、無責任にもしょうもない意見ばかり言いやがる。口ばっかりで体は動かさない人間なんか消えろ。あとは、死ぬことぐらいしか意味あることができない奴が、口だけ出してんじゃないよ。若い子が働いて払っている年金を食いつぶすぐらいしかやることないくせに、すぐに医者を頼って、病院を朝から混雑させやがって、無駄な検査ばかり受けて病院の利益ばかりに貢献して、副作用ばかりの薬を大量に素直に飲みやがって。いまさら、おまえらなんか癌になろうが心臓病になろうが、治す必要もないだろうが。海外旅行なんかいくらしても、おまえらのずっと空しかったし、今も空しく、これからも空しい人生が埋まるもんか。どこに行っても、なんも糧にならんよ、勉強にならんよ、おまえらみたいな類の老人では。なめんじゃないよ、生きていくことを。

うん、今回のロシア旅行の手配をしてくださったあの旅行社の社員の方のお話は、真実だなと、納得がいきました。独立自尊の教育もされず、自ら勤めてその気概を育(はぐく)み、保持しなくても、おめおめとダラダラと生きてこれた属国の男は、こうなるんだなと、私はその団体旅行のオッサンたちの生態を眺めていた。

まあ、女は被差別民だからね、金持ちで超美人でもない限り、忍耐と状況観察が常の立場よ。気さくで開けっぴろげに見える女でも、本音は幾重にも心の奥に畳み込んで、物事を見つめている。そういう用心深さ、油断のなさ(awareness)は、国内でも国外でも発揮されるから、団体旅行客でも女は、弛緩していない分だけ、その亭主ほどには醜くない。

まあ、いいよ。あんな終った連中はどうでもいい。問題は、これからだから。私がどうするか、だから。

ところで、みなさん、豊臣秀吉の刀狩り以来、日本の庶民は、武装権を奪われたと思っていらっしゃるでしょう?黒澤明の名画『七人の侍』みたいに、農民は武器の扱い方がわからなくて、山賊にやられぱっなしで、暴力闘争となると、武士に頼らざるをえなかったと思っておられたでしょう?私も、そう思い込んでいました。ところが、そうではないらしいんですね〜〜庶民の武装の歴史は、それ以後も、日本にも連綿と息づいていたんですよ〜〜藤木久志著『刀狩り---武装を封印した民衆』(岩波新書2005年780円&tax)を、お読みください。これも面白いです!

副島隆彦氏が提唱する「憲法9条堅持ガンジーの非暴力主義」論や、中山治氏の提唱する「憲法9条堅持武装中立」論に刺激されつつ、永世中立国スイス(兵器輸出大国&銀行王国)の市民武装マニュアルをアマゾンに注文した私。

ああ・・・今日は9月の最初の日。ロシア内陸部の晩夏のごとく、ときどき爽やかな涼しい風が吹き渡ります。仏壇に、コスモスの花を飾りました。コスモスは私が一番好きな花であります。やっぱり雑草の類が好きみたいですね、私は。こんな清々しい初秋の始まりの日に、市民の武装権に関する本を読んでいるなんて、なんと物騒なことでありましょうか。

ところで、私の論文はどうなるのだろうか・・・9月10日から16日までは、天津と北京なので、パソコンの前に私は座していないのだが・・・あとは野となれ、山となれ、ユーラシア大陸の風になれ。スズダリの修道院の庭のコスモスになれ。